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はさみの即興アート


by vividtone

本日、きれいのタネで紹介されます

12日 23:55~フジテレビ「きれいのタネ」です。どうぞよろしく。

先日の席を譲った日大生の青年の話。続きがあります。

結局、伊豆箱根50分も止まっていたみたいです。
私の方の授業は、先生たちの配慮で時間合わせができました。

青年のおかげで、私やその他多くの人たちの心が、はっとさせられたのでした。
あの後、駅は大渋滞で席を譲った青年はたくさんの人の波に飲まれていた。
青年が譲ったとき、一車両目は人がいっぱいで、とにかくたくさんの人が遅れにイライラしていたり、あせっていたし、あの状態で人のことを考えることができる心理状態ではないし、そして声をかけることには勇気がいるし、もし譲られた人が断るかもしれない緊張もあるわけだし、その後まだ何駅も停車するから人がなだれ込んでくる想像ができるわけだし。

ほんとうに、青年の「どうぞ、座ってください」のたった一言はすごーくすごーく深い言葉だった。
それも、すごく素朴な青年が、さりげなく言った。
普段、30分で終点までいける伊豆箱根が、通勤ラッシュの最中に50分も伊豆長岡で止まったんだ。
それはもう、すごいどよめきだった。みんなが、会社や友達に携帯で電話してた。駅員に文句を言ってる人もいた。
6000人に影響がでたみたいで、その中の一人が彼や私です。

あの後、三島で下車し、見失わない様に急いで彼を追いかけました。言うべきだと思ったのです。
「君のしたことは、とても簡単にできることじゃないよ。みんな、自分のことばかり考えていて当たり前のことも見えなくなっていた。人って、いざっていうときに助け合わないといけないってよく反省した。もう、、とにかく感動した(←小泉純一郎風に)」
と伝えました。
わけわからない大荷物の女が興奮して怪しかったでしょう。(隣にいたスーツのおじさん!ハッとしていたのに、なんで褒めてあげないのよ!)
それでも彼は、ほんとうに自然な笑顔で笑ってました。「いや、そんな」と、青年は言ってた。
私は彼と話せて大興奮だった。いい青年だ。
最後に「今日小学校で先生してくるから、こども達に君のこと話すよ」と付け加えた。

あれは彼の性格だろう。彼は褒められたくてしたわけでも、なんでもないんだ。彼の中で当たり前だったんだ。
彼のまっすぐさ、あんないい青年に育てた親御さんのことを想う。

学校に報告したくて、さりげなく部活を聞いて、彼のシューズ袋にかかれていた「5番」の文字を覚えた。
あの日、彼の心の中で自分のしたことを見てくれて評価してくれた人がいた、って小さな自信にして欲しくてどうしても伝えたかった。


その後の授業は、とてもいい授業になりました。
またブログに書きます。
彼のおかげです。

彼は日本大学付属三島高校のバレー部の青年です。
私の後輩になります。
by vividtone | 2009-12-12 18:24