上海渡航日記4
2010年 08月 18日
明日(今日)は、万博です。
日本時間で17時頃舞台となります。
この舞台の為に、もう何ヶ月前からたくさんの人が動いてきました。
遅くまで、市長、役場の浅田さん梅原さん山口さん、そして大井さんと私は色々な想定を考慮して話し合いを重ねました。
●もしも、はさみが届かない場合
●もしも、大画面に映像が流れない場合
●もしも、私の身に何かありステージに立てない場合。
中国万博、何があるか解りません。
でも、最終的に自分達が楽しむことが大切、と落ち着きました。
私は、本当に申しわけないけれど、万博は辞退を考え続けていました。
芸者さんが芸を披露するステージもあります。
私は正直、心の中で「芸者さんには、負ける……きっとみんなもそう思っているに違いない」
と、申しわけない気持ちでした。
私を選んでくれた伊豆市に、恥をかかせるのはとても辛くて、何回練習を繰り返したか解りません。
今日のリハーサルは、ほんとにその不安な部分が出てしまいました。
落ち込んだままの食事会でした。
でもね、救いの手が。。
添乗員の李さんがプレゼントしたパンダとシールを大切に握りしめて「息子が喜ぶよー」と言ってくれたことや、「一番の思い出になった」と葉書を見つめてくれた添乗員さん。
伊豆市のみなさんも、ガックリしてるかな……と思いきや、笑顔で私の背中を押してくれていて、何か大きな愛に包まれているみたい。
紙切りを初めた頃、何の体裁もこだわらず、ただ目の前の人がほころび笑顔になる為に切ってた私を思いだしました。正直、あの頃は下手でしたが、なんの不安もなく不思議な自信があったのです。
紙切りは見た目はとても地味だけど、愛情を込めて作る作品の効力はじわじわと伝わる。
その気持ちさえ忘れなければ、ステージは成功します。
頑張ります。
明日は5時起き。
大井さんは明日は急遽舞台でナレーションをすることになり、緊張しすぎて疲れ果てた様子。
私は緊張はしてませんが、早く中国の人の笑顔が見たいです。そればかり考えています。
みんなが心配して見守ってくれているようで、実は私の方が見守っていたりしてね(笑)
では、寝ます。
招き猫作ったら、今までで一番凛々しい顔になりました。決意の夜です
by vividtone
| 2010-08-18 02:20