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はさみの即興アート


by vividtone

3月はあっという間に過ぎていく 後半)

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さくらにぶら下がる子供たちです。
クローバーの子も入れて全部で50人作りました。
震災のニュースを見ながら、思いを込めて作っていったのです。
伊豆地区は計画停電が夜になるので、懐中電灯で作ったものもあります。

何人かの子は父が検査入院した病院の先生や看護婦さんの元に行きました。
小さなつぶの様でも幸せを届けますように。

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「修禅寺」お寺では手作り市が行われました!!!
お天気はあいにくの雨でした。修善寺は観光客も今年は少なく(それはどこも土地も同じなのですが)、今回は第1回目のイベント。
売り上げの中から、東北地方太平洋沖地震の義援金にしようということになり、16ブースで手作りで気持ちのこもったものを展示販売しました。

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二日目には、私のお店にも展示されている絵を描いているしのちゃんも手伝いに来てくれました。
隣には、お坊さんのぱくさん(愛称)です。
朝準備に来た日に、ぱくさんと話をしました。いつもよくしゃべってニコニコしているぱくさんが、地震の話になると涙をいっぱいためて「現地に行ってお経をたくさんあげたいけど…今できることをするしかない」というようなことを話されてた。
東北のたくさんのお寺も流され、まだ連絡のとれない住職の方々の心配もされてました。
この災害は、たくさんの人の心に傷をつくるものであったことを、毎日のように感じています。

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三日目には、作品制作が忙しい姉に代わって、弟が手伝いにきてくれた。
みんなに「うちの姉がお世話になっています」と言って頭を下げていたので、私がまるでいつも大層な駄目姉貴の様である。まぁ、そうなんだけどね。

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最終日、桜が晴れの修禅寺に輝いて咲いていた。
義援金は売り上げや、募金から10万円相当になり、みんなの想いのこもった手作りのものが、想いのこもったお金に変わった。
観光客は少なかったけれど、地元の人いっぱいきたよ。それって大切なんだよね。
みんな自分たちの出来ることで、町を盛り上げようって必死です。
旅館も、観光にかかわる全てが、これからどうしていこうかと今日の生活も必死ですが、震災の方々を想う気持ちはいつも忘れません。
「贅沢いってられない」、「とにかく行動しよう」と、がんばる人がこんなにもこの町にいます。

修善寺ホテルの社長、照子さんは、このイベントを立ち上げ、準備し町を盛り上げようと必死でした。本当に一つのイベントを行うのは並大抵のことではできません。
ご自身のホテルのことでも、仕事は多く大変な時期なのに、「まずは町を、中心のお寺を盛り上げよう」といって、自身で動かれました。町のために動いてるホテルの社長(女将)は、私が知る中でも修善寺ホテルの照子さんです。すばらしい方です。
照子さんの今まで町のことを盛り上げるためにしてきたこと、片手の指では数えられません。
修善寺のうちわもそうです。手間をかけ、自分のところが儲かる仕事でもありません、手柄があるわけでもありません。動けば逆に叩かれることもあるでしょう。
照子さんの頑張りを傍で見てきて、涙が出るよ。
どんどん協力していきたい。私は、本当に尊敬します。

「自分のところが良ければいい」そう考える旅館さんや、施設も中にはあるにちがいない。いや、あります。
その考えでは、もう駄目なんだ。
町をもって行動しないと、もう駄目なんだよ。
腕組んで、へー、そんなことやってるんだ、なんて人ごとでは駄目だよ。
あんたの町だよ修善寺は、伊豆は。お客さんがこの町にきて、小さくてもいいから幸福をみつけられるような、提供をしようよ。みんなでやれば、それが山となるんだ。
こんなときだからこそ。

私はやるよ。頑張るよ。頑張る人のいるこの修善寺のために頑張るよ。
by vividtone | 2011-03-24 19:36