親友との夢
2011年 05月 15日
紙切りを仕事にする前の、初めて親友の前で紙切りをやってみせた時の話。

親友のこうこさんが書いてくれた、「修善寺日和新聞」の中の四コマです。
ーーーーーーーー☆★☆
修善寺で産まれ育った私と親友のこうこさんは「修善寺小学校」に通っていました。
同級生は、観光業や旅館や料理屋、自営業のおうちが多かったからでしょうか、面白い個性豊かな面々がそろっていました。みんなにあだ名がありました。

真ん中の坊主の男の子(あだ名はパル)の隣が、こうこさんと私です。
「私たちって『ちびまるこちゃん』の漫画みたいだね」
いつしか、私とこうこさんはクラスの友達が出てくる漫画を描き始めました。
文集にある、こうこさんの夢は
☆漫画家になって『ちびまるこちゃん』みたいに、小学生のときのみんなとの楽しかったこと、悲しかったことを漫画に書きたい。
ちなみに私の夢は、
☆保母さんや、人の役に立つ仕事をしたい。
大人になった私たちは、交換ブログ(絵日記)を始めました。
私が紙切りをし始めてから更新が途切れて喧嘩もしましたが(^^)
☆一部の絵を紹介します(こうこさんの日記は毎回おもしろかった)
こうこさんの日記↓


大きい段ボールに入って身動きできずに倒れて、家の障子を破いた話。

トイレに行きたくなったこうこさんが、ランドセルを放りだしたら川に落ちて流されてしまった話。
私の日記↓

冒険大好きで、裏山に入ったら近所の裏庭に出てしまった話

二人でずっと通っていたプールの帰りにかき氷を買った話(かき氷の自動販売機があった)
このほかにも、クラスメイトが登場したり、私たち二人の中で「小学3年生」は心に強く強く残っていました。
______________________
そのこうこさんが結婚することになり、旦那さんについていき東京に行くことになりました。
嬉しい半面、言い表せない気持ちになって、こうこさんとの思い出を整理し始めました。
そうして文集をひらけば、「私たちの夢」が目に止まりました。
こうこさんは社会福祉士になり私はこうして小学生を題材にした切り絵をしている。
いつしか、二人の夢はひっくりかえっていたのです。

作品にはこうこさんが出てきます。
ショートカットといえばこうこさん。
こうこさんがいたからこそ、こうして私の紙切りは産まれて題材が浮かんでくる。
こうこさんの存在があって、今の私があるのだと思います。
小学校の時のクラスメイトのみんなに「こうこさんが結婚するんだ」と連絡をとると、みんな電話やメールで温かいメッセージをくれました。
「あの冬の雪が降った日のうさぎ当番覚えてますか?」
「こうこさんはピアノがうまかったよね」
「だるまっこ祭(文化祭)での劇のギャグといえばこうこさんだよね!」
28人のメッセージが集まり結婚前夜に届けました。クラスメイトのことを愛し描いた私たちには、とっておきの贈りものになったはずです。
_____________________
結婚式当日。
白無垢姿のこうこさんは、美しくて私は近寄ることもできずに…ずっと写真を撮っていました。

本当に綺麗でした。
泣いたり笑ったりすると思っていたのに、白無垢でお母さんに手をひかれ現れたこうこさんを見た瞬間、言葉を失いました。

披露宴の式場では、新婦側の出し物として二人のシルエットを切りました。
その間は大きな投影機でスクリーンには、小学校のみんなの写真と小学生の切り絵を映していました。
こうこさんもぽろぽろ泣いて、私もぽろぽろ泣いて。
言葉は「ありがとう」しかでてきませんでした。

その後、完成したシルエットを大画面に映しました。
実は、二人に内緒で二人の思い出、そしてこうこさんの生い立ちを彫り込んだ枠を事前に用意しておいて、その場で完成した二人のシルエットをはめ込んだのでした。

その中には、私とこうこさんの小学校3年生のころの思い出も刻みました。
会場ではいっぱいの拍手を頂き、特に親族の方が涙を流して喜んでくれました。二人の家族も絵に刻んだのです。
たくさんの方がその作品を写真に収めたいとかけよってくれました。

私は、大仕事に汗と涙いっぱいですが、優しい旦那さまと大好きなこうこさんへの気持ちをこめた作品で伝えることができました。
ちかしさん、こうこさん幸せになってね。
私は、あの小学生のころのこうこさんとの思い出を描き続けます。
そうして、二人が喜んでくれたように、気持ちを込めて作品を作り続けます。
こうこさんの子供のころの夢を私が叶えます。

左から…のりじ、のぶ、ゆかちゃん、こうちゃん、私、けんさん

親友のこうこさんが書いてくれた、「修善寺日和新聞」の中の四コマです。
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修善寺で産まれ育った私と親友のこうこさんは「修善寺小学校」に通っていました。
同級生は、観光業や旅館や料理屋、自営業のおうちが多かったからでしょうか、面白い個性豊かな面々がそろっていました。みんなにあだ名がありました。

真ん中の坊主の男の子(あだ名はパル)の隣が、こうこさんと私です。
「私たちって『ちびまるこちゃん』の漫画みたいだね」
いつしか、私とこうこさんはクラスの友達が出てくる漫画を描き始めました。
文集にある、こうこさんの夢は
☆漫画家になって『ちびまるこちゃん』みたいに、小学生のときのみんなとの楽しかったこと、悲しかったことを漫画に書きたい。
ちなみに私の夢は、
☆保母さんや、人の役に立つ仕事をしたい。
大人になった私たちは、交換ブログ(絵日記)を始めました。
私が紙切りをし始めてから更新が途切れて喧嘩もしましたが(^^)
☆一部の絵を紹介します(こうこさんの日記は毎回おもしろかった)
こうこさんの日記↓


大きい段ボールに入って身動きできずに倒れて、家の障子を破いた話。

トイレに行きたくなったこうこさんが、ランドセルを放りだしたら川に落ちて流されてしまった話。
私の日記↓

冒険大好きで、裏山に入ったら近所の裏庭に出てしまった話

二人でずっと通っていたプールの帰りにかき氷を買った話(かき氷の自動販売機があった)
このほかにも、クラスメイトが登場したり、私たち二人の中で「小学3年生」は心に強く強く残っていました。
______________________
そのこうこさんが結婚することになり、旦那さんについていき東京に行くことになりました。
嬉しい半面、言い表せない気持ちになって、こうこさんとの思い出を整理し始めました。
そうして文集をひらけば、「私たちの夢」が目に止まりました。
こうこさんは社会福祉士になり私はこうして小学生を題材にした切り絵をしている。
いつしか、二人の夢はひっくりかえっていたのです。

作品にはこうこさんが出てきます。
ショートカットといえばこうこさん。
こうこさんがいたからこそ、こうして私の紙切りは産まれて題材が浮かんでくる。
こうこさんの存在があって、今の私があるのだと思います。
小学校の時のクラスメイトのみんなに「こうこさんが結婚するんだ」と連絡をとると、みんな電話やメールで温かいメッセージをくれました。
「あの冬の雪が降った日のうさぎ当番覚えてますか?」
「こうこさんはピアノがうまかったよね」
「だるまっこ祭(文化祭)での劇のギャグといえばこうこさんだよね!」
28人のメッセージが集まり結婚前夜に届けました。クラスメイトのことを愛し描いた私たちには、とっておきの贈りものになったはずです。
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結婚式当日。
白無垢姿のこうこさんは、美しくて私は近寄ることもできずに…ずっと写真を撮っていました。

本当に綺麗でした。
泣いたり笑ったりすると思っていたのに、白無垢でお母さんに手をひかれ現れたこうこさんを見た瞬間、言葉を失いました。

披露宴の式場では、新婦側の出し物として二人のシルエットを切りました。
その間は大きな投影機でスクリーンには、小学校のみんなの写真と小学生の切り絵を映していました。
こうこさんもぽろぽろ泣いて、私もぽろぽろ泣いて。
言葉は「ありがとう」しかでてきませんでした。

その後、完成したシルエットを大画面に映しました。
実は、二人に内緒で二人の思い出、そしてこうこさんの生い立ちを彫り込んだ枠を事前に用意しておいて、その場で完成した二人のシルエットをはめ込んだのでした。

その中には、私とこうこさんの小学校3年生のころの思い出も刻みました。
会場ではいっぱいの拍手を頂き、特に親族の方が涙を流して喜んでくれました。二人の家族も絵に刻んだのです。
たくさんの方がその作品を写真に収めたいとかけよってくれました。

私は、大仕事に汗と涙いっぱいですが、優しい旦那さまと大好きなこうこさんへの気持ちをこめた作品で伝えることができました。
ちかしさん、こうこさん幸せになってね。
私は、あの小学生のころのこうこさんとの思い出を描き続けます。
そうして、二人が喜んでくれたように、気持ちを込めて作品を作り続けます。
こうこさんの子供のころの夢を私が叶えます。

左から…のりじ、のぶ、ゆかちゃん、こうちゃん、私、けんさん
by vividtone
| 2011-05-15 21:00