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はさみの即興アート


by vividtone

御殿場中学校 講演

ひきつづき、御殿場中学校の講演の話。

講演前
袴を着付けてくださった田代さんが、私の髪を結ってくれました。
田代さんの目はとっても穏やかで、二人の娘さんの話をしました。
田代さんは当たり前のように、私がやってあげるわ、と髪を結ってくれました。
髪を結ってもらったのは5歳以来で、私にも母にしてもらった記憶が少しだけありました。
恥ずかしい様なあたたかい....幸せ。
田代さんの娘さんは、このようなあたたかさを自然と受けてすくすく育ったのだろう。
私の作品も、さり気なくこういう気持ちで満たされるものでありたい。

そのことがあってからのステージだったので、悩んでいた「ありがとう」のテーマについても自然と想いは溢れました。

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前半は上藤さん(元アナウンサー、現在ヴォイスセラピストとして講演指導をされている、とっても素敵な方です)の「声」を仕事にしていくまでのお話。

私は舞台裏で、せっせと御殿場中学の富士山の見える美しい風景を「凛とした御中生」の学校目標のイメージで学生を切ってました。
「凛」という字が出てこなくて、途中国語の先生に聞きました(漢字苦手

私のトレードマークのみつあみの学生服の少女ですが、今回御中バージョンにしたくて三年生の男子にジャージ見せてもらいました。
で、サッカー部がなかなか好成績のようなので、初のサッカーしている日和子ちゃんに!!でも、体はあいかわらず大の字(キーパー?

そんな下準備をしつつ、紙切りの番に。


何を切ったかと言いますと、一番早くつくれるパンダちゃんと、日和子ちゃんを。
生徒がパンダを見た瞬間「わー」と声を出してくれたのが嬉しかった。

で、ここから上藤さんとの対談に入りました。

お話したことは御中生だけの秘密です。
今まで自分について深くは話さない様にしていました。
作品を見るときに、あまり作者のことを知りすぎてると色々見方が片寄るからです。
でも、今回は色々話しをしたことで、素直に勝るものはないと。何かしら届いたらいいな、って思いました。


その後、上藤さんの家族のお話を聞きながら、おかあさんとこどもの絵を作りました。
校長室の色紙に貼ってあります。御中生のみなさんへ書きましたメッセージも一緒。下手な字で(笑

対談形式が、とっても新しくて楽しかったです。
私ができないことを、上藤さんの美しい声が補ってくださり。
視覚の部分で私が楽しませることができたのかなぁ。

ラスト、絵本「わすれられないおくりもの」を上藤さんが朗読。
私は、だいたい一つの絵を1分かからず作る、初の早切りに挑戦しました。
一つの絵を45秒ほどで完成させるのは、なかなか至難の業でしたが、新しい表現ができたと思います。
シンプルでちょっとまずいかなぁ....と思っていましたが、意外とみなさんの想像力が絵を助けてくれたようで、成功しました。
嬉しいです。これも、上藤さんのおかげでもあります。
本当に上藤さん、一緒に共演してくださってありがとう。

御中のみなさんもありがとう。
(また手紙を書きます。その後談を)
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講演が終わり、今回プロデュースしてくださった養護教員の百々先生と保健室で着替えながら話しました。

百々先生が、「そうだ!マッサージしてあげる」と、私の手の平をぎゅっと握ってくれました。

中学生のころ私を救ってくれたのも、思わぬ人からの言葉と肩をぽんと手で触れてくれたことでした。
あたたかい心に勝るものはありません。
あいする姿勢は、いつも自然でありながら尊く救ってくれる。

百々先生の手はあたたかいです。

本当にありがとう。

まとまりませんが、ここまで。
by vividtone | 2008-10-29 23:13